ブラック企業にはいらないための授業について考えてみました。

VIPPERな俺 : なんで学校って社会に出てから必要な知識を教えないの?
を読んで思うところがったので、書いてみます。
 

いちおう文科省は、「生きる力」ってのを定義して、それに即した教育過程を制定しようとしてた気がします。理科総合とかって教科があるのも、たしかその流れの中でできたはず。5,6年前の話だけど、いまどうなんかな。

うちら、というか社会人3年目の自分としては、ホワイト企業にはいる方法とその実践、ブラック企業にはいらない方法とその実践みたいな科目が欲しかったかな。
 

ブラック企業にはいってしまうと、体力的に、そして精神的に主導権を握られてしまうのです。つぎの職を探すゆとりも無いし、下手をすれば精神的にも社畜化されてしまいます。生きる為の主導権、選択肢を常に握っておくことができる人を増やすことができれば、もうすこし、ブラック企業にとっても生きづらくなるのではないでしょうか?簡単に言えば、常に転職プランを持っているということです。

こうやって授業をして個々人で改善しても、「母数が減らないから意味がない」という意見もあるかと思いますが、情報の非対称性による市場の失敗に該当していると感じています。

つまり就職活動をする者が、ブラック企業について知らないが故に(情報の非対称性)、潰れないと言うことです(市場の失敗)。

例えば、携帯電話の小売りでもそうなのですが、基本的に、情報を持っていない人、あるいは時間の無い人からお金を取ります。どういうことかというと、乗り換えたほうが、キャッシュバックがあることを知らず、乗り換えない人などは、情報が無い故に選択肢をもたず、搾取されてしまう、よい例ではないでしょうか。

もちろん、単純化はできませんが、僕の昔の友達は嬉々として転売をしていました。なぜか、僕は怖くてできませんでしたが、、、これが精神的な社畜状態なのでしょうか。
 

対象

  1. 偏差60以下の大学生
  2. 特にワイみたいに直前で大学院留学やって、騒ぐ世間知らず
  3. 特にワイみたいな意識高い系の、世間知らず
  4. ブッラクと噂される業界、業種に進みたいと思っている学生(ショップの店員さんなど接客系など)
  5. 長期的な観点から社員を育成しそうにない会社が多い業種、業界に進みたいと思っている学生

※ ワイは元意識高い系ですが。あー、恥ずかしくて死にたい...。こんなこと書いてるあたり、いまもそうなのかもしれません...死にたい。
 

重視したいこと、気づいてほしいこと

① 変なところにはいると想像以上に苦痛であるということ。

言わずもがなですが、でも、学生の頃って、中々、想像しずらいと思うんですよね。

② 情報収集は大事であるということ。

はやく手をつければ、はやいほど『自分にあった』企業がみつかる、はいれること。1年前期で履修してもらう。早く対策を立て始めれば、早いほど良いのは当然のこと。もちろん、学生生活を送る中で、変更を迫られることがでてくるとは思うけど、そのときは計画もあわせて変更すれば良い。その場の成り行きで決めるスタイルの人もいるけど、基本的には、計画→実施の流れのなかで行ってもらう。
 
俺みたいに直前に血迷って、大学院留学や、なんて言い出さないようにね。いまは超絶運良くホワイトそうな企業からの内定をもらえたけど、ほんとうに危うく社会的に抹殺されかけたからな。ワタミほどじゃないにしても、そういう企業は本当に多いと思う。むしろワタミくらい徹底して『悪』を演じてくれるのは、むしろ倒すには優しい方だとおもってしまう。
 

③ ゲームのルールが変わること。

大学受験では勉強だったが、就職活動では面接、コミュニケーション、その人が持っている『雰囲気』が重用視されること。よく言うコミュ力ですね。そして社会人になると、「コミュ力」が、やがて「政治的スキル」になります。

『何かこいつ「コミュ力」があって、ずる賢いな』と思う人が近くにいて、『でも俺は正直に人の為に生きていくぞ』と考えていたら、かなり危険信号です。何故ならば、「コミュ力」、「政治的スキル」は、社会人になったあと必須のスキルになると思うからです。

いかに政治的スキルが重要なのかは、例えば、「僕がアップルで学んだこと」の第4章「社内政治と賢く付き合う」や、「先制型プロジェクト・マネジメント」のUnit3, Process11, 4 「組織の動機付け 政治的スキルの重要性」を読むと、すこし掴めるのではないかと思っています。

「著者らは理系の分野で働いていること」、「超一流企業の出身」という2点を抑えておいてください。理系の、しかも超一流企業のアップルでさえ政治的スキルが必須なのです(この表現のあたりに、自分の世間知らずさ、ナイーブさがあるかを感じとって頂ければと思います)。いや、一流の大きい組織だからこそ、こうなるのだと思います。

メイロマ氏の言う通り、ドラッカーなんて存在しないんです。もちろん、政治ゲームに勝てば、あなたがドラッカーの考えに基づいて、より良い何かを提示することは可能かと思いますが、そもそもパワーゲームに負けては、意味が無いのです。
 




 

このブログも、とても参考になると思います。最初は、理解できなかったのですが、社会人になって1%くらいは理解できたのではないかと思います。
 

この世界の本質は、パワーゲームであると。

新しい時代の道徳はどのようにして生まれるのか - 分裂勘違い君劇場

 
ワイみたいな意識高い系は、社会に出たら、こう言った政治的スキルが死ぬほど重要になることを見誤って死にます。たぶん、就活あたりで1度目の洗礼を受けるかと思いますが。しかし、意識高い系って、洗礼を受けたとしても気づけないんですよね。なぜ面接官の表情が、印象が悪いのか。そしてワイも、その例に漏れずに死にました。
 
しかし、また、パワーゲームそのものに善悪はありません。ただ、あるのは勝ち負けだけです。善悪で論じてしまうと、とんでもない認識違いを起こしてしまいます。ブラック企業とは関係の無い話なのに、結びつけているあたり、私も、やはり醜悪にもパワーゲームに負けた自己を正当化しようとしているのでしょう。
 
 

④ ゲームのルールが変わること。大学受験では勉強だったが、就職活動では研究内容が重用視されること。

いや、勿論、卒検は大事です。理系院まで行って技術系に進みたいなら超大事。コミュ力 + 研究っていったほうがいいのかな。1年生のときから、具体的に将来を意識して勉強することは大事だと思います。

専門がパソコンの大学をでているのですが、そして授業がいまでも、非常に役立っているのですが、将来を意識して勉強しているひとって、あんまりというか、ほとんどいなかったように思います。具体的に言うと、授業中に寝てる人が多かったんですよね。意識していた数人のひとたちは、わりと○×研究所とか行っちゃいましたね。これについては、意識してるか、してないかの差。

だって、プログラマのみなさん考えてみてください4年間まるまる勉強に費やせるんですよ。これが如何にインパクトが大きいか、そして如何に学生はその価値を測りきれずドブに捨ててしまっているかを考えてみてください。恐ろしい話です。

自分が学生だったころは、目に余る意識高い系だったので、ホリエモン全盛期で「大学なんて行っても意味が無い」的な発言を真に受けてしまい、ちゃんと勉強しないという、本当に手痛いミスを犯しています。
 

授業設計の方針 ネガティブなアプローチ

基本的にネガティブなアプローチを重視したい。いい方法、いい結果を述べる方法もありますが、いい結果、いい方法はそのどれかひとつにあたればいいわけですが、悪い結果、悪い方法は、そのどれかひとつでも当たればアウトですからね。
 

授業1年前期
ブラック企業にはいらない方法とその計画立案」

授業① どう不幸なのか 3コマ使用

まず最初の授業では、虚ろな目でラッシュに揉まれながら出勤するサラリーマンを、延々と6分ほど流す。その後、理不尽な目にあってるシーンを33分ほど、ちょうど1時間を3分に短縮する形で映像にする。これには1コマをかける。就職活動で失敗すると如何に悲惨なことになるかを体でまず覚えてもらう。

頭でわかることと、体でわかることは完全に別物。カミュの「異邦人」、カフカの「変身」、ドストエフスキーの「罪と罰」が、哲学的な命題を文学で提示しようと試たように、とにかく体で覚え込んでもらう。恐怖を与えて、授業に対して集中してもらうようにする。

○ 課題
どのようなところが悲惨であったかを "箇条書き" にする。
何となく嫌だではなく、どう不幸なのかをちゃんと認識してもらうため。
 

授業② どう失敗したのか 3コマ使用

そして彼、あるいは彼女が、いかにどのようにして就職活動、さらに言えば学生生活の過ごし方を失敗したかをながす。これには2コマをかける。ここでは一般的によくある、典型的な失敗ケースを引き合いにだしていく。

○ 課題
どのようなところが失敗したかを "箇条書き" にして提出させる。
これも、どこが良くなかったかをしっかり認識してもらうため。
 

中間課題

就活の時期までの過ごし方について記載してもらう。ここでの採点基準は、②取り上げた例になっていなければ良い。

採点方法は、1人のレポートに対して、TA2名で実施。まず、各TAが実施、該当する悪いと思われる事例に該当する箇所を探す。つぎに照らし合わせ、差異を埋める。原則、減点方式。

TAには、就職活動を好ましいと思える結果で終えた4年生を採用する(実際に会社にはいって配属されるまでは、それが成功かどうかはわからないんですけね)。
 
 

授業③ 業界、業種について 1コマ使用

○ 課題

ただし、期末で出す課題を説明し、希望する業界、業種をある程度決めておくように指示する。
 

授業④ どう幸せなのか 1コマ使用

○ 課題
どのような幸せなのかを箇条書きにして提出してもらう。「ガツガツ」働いて幸せなのか、「プライベート優先で」働いて幸せなのか、など。典型的な例を確認する。いろいろな働き方があることを確認する。
 

授業⑤ どう成功したのか 1コマ使用

○ 課題
彼らは、いったいどう言ったスタイルで就活を成功させたのか。典型的な例を確認する。いろいろなアプローチの仕方があることを確認する。
 

期末課題

① 〜 ⑤ をふまえて、つぎの課題を出す。
a) 3年9月時に書く履歴書(自己PR、どのような実績、経験を作るのか)
b) 年間計画書 (bを書くために、どのような残り2年間を過ごすのか)

採点方法は、中間課題と同じくTA2名で実施。採点基準は次の通り。
a) 年間計画に現実性はあるのか?
b) 1次選考が通るか?面接の材料として適した経験がつめるか?
 

授業1年後期「実践面接 コミュニケーション重視」

重視したいこと、気づいてほしいこと → 面接の雰囲気をつかみ、早期に対策に着手すること