三日目 武威

武威に行く列車に乗れた。本当に、この旅行で一番難関だと思っていたのは、列車に乗ることだったので、ひと安心です。 意外とすんなりだった、チケットを交換する時よりも。

中国の列車に乗る方法は、結構飛行機に乗る方法と似ていて面倒なんですよね。 我らが「地球の歩き方」にも、詳しく書いてあるんだけど、いまいち実感がつかめず。 実際に行くまで、すごく緊張しました。日本で言えば、どちらかというと飛行機に乗る手順に近いように感じます。

1. 駅の入り口で切符を見せる
2. 荷物検査を受ける
3. 待合室で待機
4. 列車到着の20分ほど前にホームにはいるための改札がはじまる
5. ホームで待機
6. 到着した列車に乗車

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乗って見て気づいたのですが、中国の列車は車内は日本のそれよりも大きい。線路には線路の幅が広い規格(広規)と狭い規格(狭規)があるのですが、おそらく線路の規格が広規なのだと思われます。

対して日本の列車の線路の規格が狭規を採用していますが、これは明治時代にお金がなかったため、この規格が採用されたと聞いています。

世界的には、広規格の方が多いらしく、何かと海外との鉄道技術、製品の輸出入の足かせになっているらしいです。

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武威駅

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文廟

左脇に小さい展示室があるのですが、そこには唐代の石碑とかが、直置きされています。1000年前のものなんだけど、本物なら、すげー陳列の仕方(笑 入り口の外はうるさいけど、中に入ると一気に静かになる。

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文廟その2

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文廟すぐ向かいに、西夏博物館というのがあり、無料で観れます。入り口で人数が集まってからガイドつけて説明するからみたいなことをまくしたてられたのですが、聞いてもわからないので、一人で見せてもらうことにしました。西夏文字が書かれた実物の木片が観れました。

再就業市場(再就職市場みたいな名前で嫌だ)

別に見所というわけではない。

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羅什寺塔

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羅什寺塔その2 トロピカル関羽

顔が赤い+ヒゲが長い=関羽像っていう認識だけど、これでいいかな(笑

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雷台漢墓 その1 銅奔馬のレプリカ

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ここで一回目のメンタルイベント。入場チケットを買おうとするとものすごい勢いで、窓口の人に説明される。意味がわからず、「雷台漢墓を見たいんだけど、チケットを1枚ください」と言ってみる。すると、渡してくれた。

雷台寺の下に漢代の墓が出て、そこから出土したのが、銅奔馬。当時の最高傑作のひとつとのこと。本体は、蘭州の甘粛省博物館に保管されてます。やっぱり甘粛省博物館に行きたかったなぁ、怠けて行くの止めるんじゃ無かった...。

銅奔馬 馬に乗る少年(オリジナルはギリシャで作成、本作品はローマ帝政時代のコピー)

雷台漢墓その2 雷台寺

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この脇に小さい博物館がついてて出土した漢代の鉄器、銅器などを陳列のしている。ちょっとした小さい博物館でも1000年以上前のもの、ここのはさらに2000年以上前のものなのですが、が展示されてるのはやはりすごいと思ってしまいます。

入り口で、まだ若い感じの女の子の係員に有没有票吗?(ヨウ!メイ!ヨウ!ピャオ!マ!?)と早口かつはっきりと言われたので「貴様、チケット持ってるのか、このやろう!?(ダンカンこの野郎)」みたいな感じにきこえておもしろかったです。

見終わって、そとでタクシーを捕まえようとするとまたハートブレイキングなイベント発生して。道路の反対側でタクシーの運転手が手招きしてるのでそっちのほうに行くと、「さっさとこっち来いや!」と本当に大声でまくしたてられ、挙句、目的地を地図で探してる「おんどりゃぁぁぁ(何言ってるかわからない。)」みたいなことを言われたので、「那,可以(「なら、いいよ」というつもりで言っていましたが、多分違います)」って言ってそばを離れました。

こんどは道路の反対側、つまり博物館からまたひとりの女性がワイにこっち来いと手を振ってくれています。こんどは、何言われるんだろうと思って行ってみると、わいの右手にしてた「地球の歩き方」を渡すように言われたので渡すと、雷台文化博物館の項目にある大型磚室墓(石室)を差しながら、お前はまだこれを見ていないと言ってくれました。しかも、ひらがなを読み飛ばしながら、中国語で文章を音読して説明までしてくれました。

たしかに見ていなかったのですが、よく見つけてくれたというか、教えてくれたなと思います。色々な意味で驚愕しました。そのあと、ワイのメンタルを折った人に「こいつはわからないんだから、ちゃんと説明しろ、この野郎!」みたいな感じで注意してました。受付のひとは「いや、わかってたよ」って口答えしてましたが。「わかってない!」と強く言い返していました。

そのあと、別の人に案内されてうえの写真の寺の下、石室に通じる洞窟に案内されました。これは、まぁ、うえのエピソードがあるのも事実なのですが、感動してしまいました。単なる穴なのですが、2000年以上前に作られた空間に入れたというのは、やはり感動でした。

雷台漢墓その3 雷台寺

この塚というか、階段のしたに墓があります。

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ワイのことを捕まえてくれた人、あそこまで感じの良い雰囲気を維持するというのは、困難というか、普通の人なら無理だと思うのですが、色々な意味で来てよかったな、と思えるところでした。

そのあとはタクシーを捕まえて海蔵寺公園へ。このときに捕まえたタクシーの兄ちゃんはすごく雰囲気のいい人でした。話しかけられて「?」ってかんじで最初、黙ってしまったのですが、そのあと「いやぁ、最初は話さない人かと思ったよ〜はは〜」みたいな感じで、いろいろとはなしを振ってくれました。かえせませんでしたが汗

海蔵寺公園入り口

何かと廃れた感じが...。

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ワイ、SIRENとかで似たような場所、見たことある気がする...。

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赤い金網をくぐった先。

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狛犬、好きな一枚。

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大変だったのは、帰りで、結構中心部から外れたところにあるので、タクシーが捕まえられない。湿度が低いから、朝晩はすこし肌寒いくらいだし、昼でも日陰に入るとかなり涼しいんだけど、直射日光を受けると死ねます。そして、僕はしたの写真の通りを、ひたすら直射日光を浴びながら進みました。

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しかも、この海蔵寺公園の前の道はかなり埃っぽく、マスクを持っていなかったのでかなりしんどかったです。でも、この道路沿いはご覧の通り民家があって、いや、ここで生活するのは、歩くのさえ辛いんだから、かなり大変なんじゃないかなと思いながら、30分ほど炎天下の中をあるきました。

次の目的地は、鐘楼。

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鐘楼の裏手にある寺?で何かお祓いのようなものをしてました。

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鐘楼の上からの景色、手前は小学校。全部、平屋建て。

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喉もカラカラで、体力的にもクタクタだったので、冷たい何かを飲める喫茶店を探していたのですが、まったく見当たらず、たまたまケンタッキーが見つかったので、そこにはいって一休み。ありがとう、カーネルサンダース

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そのあと、また街をブラブラ。下は南城門。

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夕飯は、于老四炒撥魚を食べようかと思ったのですが、お店をいろいろと見て回ったのですが、いまいま若干お腹を下してるので、衛生的な観点から、地元のファストフードで済ます。

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この近辺は葡萄が名産らしく、露店で大きくみずみずしいおいしそうなブドウを売っている人がたくさんいて、心底食べたかったのですが、やはり同じ理由で断念して、いまは寧夏紅という 500ml 150元 ほどのワインを買いました。

帰りにホテルの交差点挟んで斜め向かいのビルの前で喧嘩を見てて、ちょっと軽い殴り合いに発展して、とは言ってもお互い体を動かさないもの同士なのでコミカルな動きだから大丈夫かなと思ったら、片方が逃げ出して、また戻って来たと思ったら、いきなり小さいナイフを出して2、3回振り回してまた逃げて行った。

いまは買ったワインを飲みながら、ブログを書いています。上のコルク抜きはお店の人がくれました。ありがたいです。

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